屋久島
多雨がはぐくむ原始の森
九州最高峰の宮之浦岳(標高1,936メートル)を中心に1,000~1,900メートル級の山々がそびえる。その雄姿はにっぽん丸船上からもよく見え、「洋上アルプス」の異名に納得することしかり。「ひと月に35日、雨が降る」といわれるほど雨の日が多く、年間降水量は国内平均の2倍を超える。豊かな水は原始の森をはぐくみ、樹齢1000年以上の屋久杉をはじめ、亜熱帯植物から温帯、亜高山帯までの植生を有する、特殊な生態系を創り上げた。